インプラント治療について
インプラントって本当に良い治療?
インプラントの利点
入れ歯のような取り外しをしなくてもよい
自分の歯と同じように噛むことができる
審美性に優れている?
合わない入れ歯のようにあたって痛いことがない
設計が単純であり入れ歯のような複雑な設計がない
残存歯に負担をかけない
インプラントの欠点
自費治療なので高額である
手術は避けられない
骨と結合するまでの時間がかかる場合がある
骨量がないとできない場合がある
術者のテクニックによりデキが左右される
ホ-ムケア-をさらにしっかりと行うこと
全身疾患がある場合はできないことがある
インプラントの手術方法
大まかに分けると一回法と二回法になります。
一回法とは、インプラントを埋入して歯肉粘膜からからすでに頭を出している方法です。二回法は埋入して粘膜の中に入れておく方法です。
どちらが良いかは、患者さまの状態にもよります。
歯肉も薄く・骨も脆弱な場合は、粘膜の中に入れておいて、骨としっかりと着くまで待ったほうが有利だと思います。
また、条件が整っている場合には、一回法のほうが手術も一回で済んでしまい負担は軽減されます。しかし、骨が不足していたり、より審美的要素を求める場合には、一回法は不向きだと思います。
インプラント治療の予後について
現在のインプラントの形態は、スウエ-デンのブロ-ネマルク博士が臨床応用しました。僕は開業して25年目ですので、最高で25年の生存率です。と答えています。
クリニックでの診査・診断や患者さまの適応範囲をしっかりと判断できるクリニックは、成功率も高いと思います。
そして問題は、患者さまが満足のいく状態で機能的にも審美的にも維持されているかどうかということです。前にも述べていますが、しっかりと説明をしてくれて、患者さまが納得いくまでインフォ-ムドコンセントをとってくれる歯医者さんを
選べば間違いはありません。そしてホ-ムケア-の管理を患者さま自身がしっかりと行うことと、数か月に一回は必ずプロフェッショナルケア-としてクリニックでメインテナンスを受けてください。
メインテナンスについて
インプラント治療終了後の歯については、虫歯になることはありません。しかし、自分の歯と同じように歯周病にはなります。それをPeriimpanttits(インプラント周囲炎)と言います。
歯周病は元来歯を支える組織特に骨が歯周病菌に感染してしまい、溶けてしまって動揺し、歯を支えることができなくなってしまう疾患です。これがインプラントでも同じように起こります。
必ずかかりつけのクリニックで定期的にメインテナンスをしなければなりません。もともと歯周病のリスクのある患者さまは、これを改善してからでなければ、インプラント治療は禁忌です。まずは自分の口の中の状態を判断してもらい、診断してもらいましょう!!