インプラントとは

インプラントとは、一般的に体内に埋め込まれる機器の総称を言いますが、ここでは歯科(デンタル)インプラントの説明をさせて頂きます。
虫歯や歯周病、外傷など様々な原因で歯を失った場合に、人工歯根(主にチタン製)を骨に埋め込みその上に人工の歯を被せた物を「インプラント」言います。 咬み心地はほぼ自分の歯と同じです。歯には、毎日とても大きな力が加えられています。
食事のとき、運動をする時など、日常生活の中で歯は身体を安定させ、維持するためにたくさんの役割を果たしているのです。
様々な 原因で歯を失ってしまった場合、インプラント治療が確立する最近まで、それらの大きな力を支える代替は、残っている他の歯に頼るしか方法がありませんでした。
しかし、それだけの力を他の歯で補うのは、リスクも多く、最終的にはその他の歯も失うという結果になってしまう場合も考えられます。
インプラント治療は、歯を失った部分のみを治療する方法ですので他の歯にダメージを与えることはほとんどありません。
そして、しっかりと固定された、硬いものも咬むことのできる歯を回復することができるのがインプラント治療です。

インプラント治療方法

インプラント治療方法は、最近では症患者さんの骨や歯肉粘膜その他の状態や希望により、手術方法が多技に渡ります。説明を受けて納得のいく手術方法が選択可能になりました。
しかし、条件が満たされていない場合には、お受けできませんのでご理解ください。

抜歯即日埋入抜歯適応の歯を抜くと同時にインプラントを埋入する方法
インプラントが確実に骨に固定可能な場合に有効です。(1or2回法)
抜歯即日埋入即日荷重歯を抜くと同時にインプラントと仮歯を入れる方法
骨に強固に固定可能で負荷荷重に耐えうる状況下にある場合に有効です。
スタンダードな治療方法1回法埋入
 1回の手術で粘膜を貫通させて治癒を待つ方法です。
 歯肉粘膜の治癒と骨とインプラントが確実に固定される期間を待ちます。
 その後仮歯を装着。(3-6ヶ月)
  
2回法埋入
 1回目はインプラントを埋入後に歯肉粘膜で完全に覆います。(4-6ヶ月)
 骨造成や歯肉の移植を同時に行う場合が適応です
 2回目の手術で粘膜を貫通して治癒を待ちます。(1-3ヶ月)
   その後仮歯を装着
Staged approach法
(ステージドアプローチ)
歯肉粘膜や骨の絶対量が不足している場合には、インプラント手術前に歯肉の移植や
骨造成手術を行なってからインプラントを埋入します。

基本的には1本欠損から全部の歯が欠損していても、インプラント治療は可能ですが、患者さんの欠損の状態や(歯肉・骨)、
希望治療方法により(全て被せ物・義歯インプラント)治療方法は選択可能です。

インプラントの費用(使用するインプラントや材質によって費用は変わります)

インプラントに関わる治療につていては、保守料10%が追加されます。
保証は10年間とさせていただきます。
患者さんの都合による不慮の事故や故意的な破損に関しては、保証対象外になる場合がございます。

診査診断料(X線・CT撮影・サージカルガイド)55,000円(税込)
通常の1本あたりのインプラント費用385,000円~473,000円(税込)
Zr アバットメント55,000円(税込)
カスタムアバットメント44,000円(税込)
GBR(骨造成治療)110,000円~165,000円(税込)
増成範囲による
エキスパンジョン33,000円(税込)
ソケットリフト33,000円(税込)
マイクロサージェリー1,143,000円(税込)
仮歯5,500円(税込)

インプラント治療選択

インプラント治療(自費のみ)は、欠損補綴(治療)の方法のひとつであり、患者さんの希望により治療方法は自費でも保険でも選択可能です。

治療法
費用自由診療であるインプラントは保険適用外です。一般的にインプラント費用の相場は、30~40万円(1本あたり)とされています。
医院によりますが、保険適用外のブリッジとほぼ同額のことが多いです。
保険適用外のブリッジは前歯(前から3番目の犬歯まで)より後ろの歯は金属色(銀色)になります。
前歯は保険が適用となりますが、プラスチックでコーティングされているため変色しますのでご注意ください。変色しないブリッジ、後ろの歯でも自然な白い歯のブリッジは保険適用外です。
保険適用外の入れ歯は、咀嚼力が落ちてしまいます。審美性や機能性に優れた入れ歯を作る場合、自費診療になる可能性が高いといえます。そのような入れ歯でも、インプラント比較すると機能性は低いです。
噛み心地自分の歯に近い噛み心地になります。自分の歯に近い噛み心地になります。入れ歯は咀嚼力が天然歯の時と比較して40%以下になります。
クリーニング通常の歯のクリーニングとほとんど同じ方法で問題ありません。通常の歯のクリーニングとほとんど同じ方法で問題ありません。入れ歯は食事の度に外して清掃が必要なため大変です。外出時は特に不便です。
見た目の自然さインプラントは天然歯と同等まで取り戻すことが出来ます。保険内のブリッジ治療の場合は、臼歯は銀歯になります。前歯は白いブリッジになりますが、保険内の白色の素材(レジン)は、変色しやすいので、ブリッジの場合は、審美性は劣るといえます。部分入れ歯の場合は金属のバネが目立ってしまい、金属色が目立ちます。
他の歯への影響インプラントは独立した人工歯を作り出す治療法です。そのため、ほかの歯に悪影響を及ぼすことはありません。ブリッジは隣り合う健康な歯を削る必要があります。一度削った歯は二度と元に戻すことはできません。さらに隣の歯に一生負担をかける(人に例えるといわば歯の疲労の状態です)ため、ダメージが蓄積すると抜歯となります。入れ歯は他の歯にバネをかけて人工歯を支えます。こちらもバネをかける歯に負担をかけるため、最悪の場合バネをかけている歯が抜歯になります。

インプラントリスク

インプラントの治療内容・主なリスク・副作用など

  1. 歯科インプラントとは歯を失った場所に対し、チタン製金属のインプラント(人口歯根)を埋入固定し、その上に被せ物(上部構造・クラウン)を固定し、噛み合わせ等の口腔機能や見た目を回復する歯科口腔外科手術です。
  2. インプラント治療は健康保険が効きませんので自費診療となります。
  3. 歯科インプラントは外科手術を伴います。
  4. 手術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。個人差がありますが、痛み止めや抗生剤をお出ししております。一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。
  5. インプラントを固定するために骨造成治療が必要となることがあります。その場合、別途骨造成の費用がかかります。また骨造成治療後、骨がしっかりと作られるまで3~6ヶ月の治癒期間が必要です。骨造成が先に必要となる場合、インプラントがすぐに埋入できないことがあります。
  6. 歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、インプラント治療が適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響することがあります。
  7. 免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、インプラント治療がすぐにできない事があります。
  8. 血管損傷・晨鶏麻痺のリスクが伴います。これは血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでこのトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。
  9. 上顎にインプラントを埋入する際は、上顎洞膜を破る可能性があります。その場合、ほかに埋めることが可能な場所を検討します。手術後に抗生剤を服用することで感染予防し、膜が自然にふさがるまで治癒を待ちます。
  10. お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療をおこないます。
  11. 口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。日ごろから丁寧なメンテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガード(マウスピース)の装着も必要になる場合があります。
  12. 骨の成長途中になるお子様(およそ18歳未満の方)、妊婦の方はインプラントが受けられません。

当院では上記のようなリスクや副作用が起こらないよう、事前検査・診断・治療計画をしっかりと行い、安全性を期したインプラント治療を心がけております。

メリットデメリット

抜歯即時埋入法のメリット

  1. 切開しなくて済む
    抜歯した後の穴にインプラントを埋め込むため、切開しません。
  2. 治療期間が短い
    抜歯してから約1年かかっていたインプラントが、半分以下の4ヶ月で治療が終わる。
  3. 処置後に腫れない
    切らないので腫れません。
  4. 痛みが少ない
    切開しないので抜歯だけの場合と痛みがほとんど変わりません。
  5. 2回していた外科処置が1回で済む
    抜歯の傷口が治ってから処置をするために新たに切開をしていましたが、抜歯の時に行うために外科処置が1回減ります。
  6. 審美的に優れている
    抜歯をして、しばらくすると骨、歯肉がなくなり、左右非対称の歯ができてしまっていましたが、抜歯即時埋入をすることで、骨の吸収および歯肉の退縮が止められるため、審美的にきれいな歯が入ります。
  7. 見た目がよい
    手術当日に仮歯が装着可能なのでさらに見た目がよいです。

抜歯即時埋入法のデメリット

  1. 骨の形によってインプラントを埋め込むこと・固定させることが難しい場合がある
  2. 薄い組織では適切な結果が得られない
  3. 歯ぐきを適合させるのが難しい場合がある
  4. 追加の手術が必要な場合がある
  5. 高い技術が必要とされる

インプラントデンチャー

インプラントデンチャー(インプラントを応用した義歯)
骨が極端に少ない場合や、大きな骨造成手術を希望しない患者さんには、インプラントを応用した義歯もお勧めいたします。口腔内の環境(噛む力が強い・見た目を気にする・嗜好品の種類)などにより治療計画・設計の変更も可能です。治療時間や費用もご相談ください。

  ボールアタッチメントを利用したインプラントデンチャー
 使用する材質によって費用は変わります。
 お問い合わせください。

 550,000円~1,100,000円(税込)
ロケーターアタッチメントを利用したインプラントデンチャー
 使用する材質によって費用は変わります。
 お問い合わせください。

 550,000円~1,100,000円(税込)
 

 
バーアタッチメントを利用したインプラントデンチャー
 使用する材質によって費用は変わります。
 お問い合わせください。

 660,000円~1,320,000円(税込)
スクリュータイプを利用したインプラントデンチャー
 固定式ですので、患者さんが外すことはできません。
 使用する材質によって費用は変わります。
 お問い合わせください。

 1,100,000円~3,300,000円(税込)
AGCガルバノクラウンを利用したインプラントデンチャー
 使用する材質によって費用は変わります。
 お問い合わせください。

 3,300,000円~4,400,000円(税込)

インプラントの数やフレームの材質、被せ物の材質により費用は変わります。
各使用材料の利点欠点など詳細にご説明いたしますので、ご気軽に相談ください。
患者さんの有益になる治療を優先します。