タバコをやめよう
タバコをやめよう①
WHO(世界保健機構)の調査によると、タバコに関連する病気で死亡する人は1999年では、400万人でしたが、2003年には
70万人増え、470万人でした。このままの状態で推移すれば、21世紀のはじめの20年間に1億5000千万人の人の命がタバコによって
失われることになります。そのうちの約70%を発展途上国の人々が占めるであろうと予測しています。
先進諸国では、タバコを吸う人が次第に少なくなっています。日本でも、緩やかに減少しています。
日本での成人の喫煙率は、男性45.9%、女性9.9%と先進国の中では、高い喫煙率を示しています。
特に女性の喫煙率は、40代で増加傾向にあり、20代では、最近では倍増(16.1%)しています。
最近では、タバコの値段も高くなりました。
2011年付近の国民栄養調査、厚生労働省の結果を調べてみたいと思います。かなり禁煙率が上がっていると思います。
タバコをやめよう②
タバコは先進国では、病気と死亡のNO,1!!
タバコは発がんの原因になるばかりでなく、身体に様々な悪影響を及ぼします。
ハ-バ-ド大学とWHOが発表したデ-タによると、「人類の健康を脅かすキラ-ベスト10」では、タバコが
12.1%と先進国の病気と死亡の原因ベスト1(第一位)に上げられています
先進国では、生活習慣病と呼ばれるさまざまな病気にかかって死亡する率がますます高まっています。
タバコが病気と死亡の原因の第一位になる理由は、タバコがすべての生活習慣病に共通して危険因子に挙げられているからです。
その他慢性気管支炎や気管支ぜんそくなどの呼吸器系の病気や胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化器系の病気にもかかる確率が高いとされています。
タバコは様々なガンの原因になり、特に口腔ガン、食道、咽頭、そして肺ガンによる死亡率が高くなります。
また、胃ガン、肝臓ガン、すい臓ガンなどでも弱い因果関係が認められます。さらに大腸ガンや乳ガンなど、これまでに関係ないと考えられていた
ガンについても、最近では関係があるのではないかという論議もあります。
タバコをやめよう③
タバコは口と口腔にも大きな影響を与えます。
まず口腔癌・咽頭がんの発生率が3倍に増加歯周病への感染率も高まり、重症に移行する率が、5~7倍になると言うデ-タもあります。
また、口臭の原因になったり、歯を汚したり、味の味覚に関しても、味わいを下げる原因になるとも報告されています。
歯周病の危険因子としてのたばこの存在は大きいものです。
歯周病はかかりやすい人とかかりにくい人の個人差があります。
これは、最近と固体の免疫応答の違いや遺伝的背景の差によるものと考えられています。いずれにせよ危険因子をなるべく排除して
少なくすることが大切です。
最大の危険因子たばこ
歯周病の危険因子の中でも最大の因子であるタバコ喫煙者は4倍の確率で歯周病にかかりやすいとアメリカの
研究者のデ-タが証明しています。
歯周病を悪化させる2種類の細菌Aa菌.Pg菌と喫煙、糖尿病、年齢などの危険因子を調べたところ、ヘビ-スモ-カほど
歯周組織の破壊が急速に進む結果が得られました。
タバコと口腔のガン
口腔癌は喫煙率に比例するように、男性が女性の3~4倍も多くかかります。口腔癌の中で最も多いものは、舌ガン(62.9%)、
次いで口腔底ガン(11.9%)になっています。そのほか歯肉、口蓋、唾液線、頬粘膜、などにも発症します。
口腔癌は、潰瘍や細胞の異常増殖、白色病変、粘膜の異常として現れますが、比較的見つけやすいところに発症します。
異常を感じたらすぐに歯科医師に診てもらうようにしてください。
タバコをやめよう④
タバコの煙には、4000種類以上もの化学物質が含まれています。40種類以上の発がん物質や促進物があります。
その代表的なものが、ニコチンとタ-ルと一酸化炭素です。タバコの煙は喫煙者が吸い込む主流煙と火が付いているところから
煙が出る副流煙に分けられます。主流煙は酸性ですが、副流煙は、アルカリ性で刺激が強く、目がチカチカしたり、のどが痛くなったりします。
自分の意志とは無関係に、周囲のタバコの煙にさらされ煙をすを去られることを受動喫煙または間接喫煙と言います。
主流煙と副流煙の二つの成分を比較すると、副流煙をのほうが多くの有害物質を含んでいます。
つまりタバコは吸っている人だけではなく、周囲にいる人にも健康への影響を与えています。
特に肺ガンや鼻腔ガン、虚血性心疾患、呼吸器系の機能障害など大きな影響を及ぼします。
タバコをやめよう⑤
効果的な禁煙方法
禁煙したい人にとってとてもつらいのがタバコを吸いたいという欲求です。
この欲求は24時間以内にピ-クに達して、その後7日は次第に低下していきます。
しかしその欲求は、再び強くなり8週間ぐらい継続しますが、強い欲求が続くのは5分程度にしかすぎません。
また、タバコは日常の行動と密接に関連した習慣と結びついていることが多いので、その習慣を見直す必要があります。
禁煙への挑戦!!
禁煙準備
禁煙への決意を固めます。
ニコチン依存度テストで自分の依存度を確認します。
禁煙を始める
タバコをきっぱりと止めます。
周囲の人にやめることを宣言します。
禁煙一週間
水分や果物を多く摂ります。
タバコと結びついている習慣をやめます。
口のさみしい時は代用物を利用します。
禁煙二カ月
気分転換を図るようにします。
禁煙仲間をつくったり、周りの人にも禁煙を勧めます。
禁煙に失敗しても気にせず、何度でも挑戦しましょう
保健所や医師・歯科医師の助けを借りたり、置換療法を利用してみましょう!!